ウェディングプランナーと聞くと、皆さんはどのような姿を思い浮かべますか?
もしかしたら、結婚式当日の華やかなイメージを持たれる方が多いかもしれませんね。
ウェディングプランナーに憧れていた当時の私も、実はそうでした。
しかし、結婚式当日までには様々な準備があり、結婚式を施行するまでに求められるウェディングプランナーの仕事は多くあります。
今回はウェディングプランナーとして多くの経験を積み、日本一のウェディングプランナーを決める大会で優勝した経験のある筆者が、「ウェディングプランナーに必要なスキル・能力」について詳しくご説明します。
将来ウェディングプランナーを目指している方は進路の参考にしてみてくださいね。
目次
実際、ウェディングプランナーの仕事は何をやるの?

ウェディングプランナーの役割には、大きく「新規接客」と「施行」の2種類の仕事ががあります。
「新規接客」
「新規接客」とは、お客様側でいうところの「式場見学」の対応をいいます。
チャペルやバンケットなどの施設をご案内したり、お見積りを作成し、ご説明するなどといった内容が仕事内容になります。
「この式場で、日にちを押さえる」=「ご成約いただく」ことを目標として業務にあたります。
結婚式当日ももちろん重要ですが、実はその前段階である「新規接客」から結婚式はスタートしていますので、ウェディングプランナーの重要な仕事の1つになります。
「施行」
「施行」は、「しこう」ではなく「せこう」と読みます。
ブライダル業界での特徴的な読み方です。
「施行」は、ご成約後のお客様と複数回にわたる打合せを重ね、結婚式をプランニングしていきます。
結婚式の進行だけでなく、装花やヘアメイクなどの各担当者との打合せも調整しながら、準備を進めます。
ウェディングプランナーに必要なスキルとは

ウェディングプランナーとして初めてお客様と出会い、「◯◯さんなら」と任せていただき、一緒に協力しながら結婚式を創り上げていくのは、ウェディングプランナーとしてのやりがいを感じる瞬間でもあります。
結婚式を創り上げるにあたって、「ウェディングプランナーに必要なスキル・能力」はたくさんありますが、中でもウェディングプランナーに求められる、特にお伝えしたい基本的スキルを今回は3つご紹介します。
Point①:「傾聴力」
1つ目のスキルは、「傾聴力」です。
「傾聴」という言葉を辞書で引くと、「耳を傾けて熱心に話を聞くこと」とあり、もともとはカウンセリングにおける技法として使われていました。
相手の気持ちに寄り添って、注意深く共感的に、耳と目と心を使って「聴く」ことを意味します。
ウエディングプランナーという職業は「いかにしてお客様に心を開いてもらい、本音を引き出せるか」が重要になってきます。
これは新規接客でも、プランニングの段階でも同様です。
ウェディングプランナーだけではなく、その他の営業職も含め、良い成績を収めている人ほど、自分が話すよりもお客様の話を聞くことに力を注いでいると言われています。
Point②:「洞察力」
2つ目のスキルは、「洞察力」です。
ウェディングプランナーは、お客様と対話をしながら、表情や態度、声色や、おふたりの距離感や話し方などを観察しています。
ただ、これは、目に見えるものや状況を細かく、注意深く見ている「観察」になります。
お客様は、考えていることや思っていることをすべて伝えてくれるわけではありません。
新規接客の際に使用するカウンセリングシートに書かれている内容も、お客様が考えている内容のほんの一部を表面に出してくださったものでしかありません。
そこには、書けなかったこと、あえて書かなかったこと、書きたくなかったことがあると思います。
皆さんも、普段の生活の中で思い当たることがあるのではないでしょうか。
ウェディングプランナーは、そのカウンセリングシートに書かれている表面的な内容から、
なぜその季節を選んだのか、なぜその演出がやりたくないのかなど、おふたりの後ろに隠れている「なぜ=物事の本質」をヒアリングしていきます。
「洞察力」は、観察力よりもより深く踏み込んだものだと考えていただけると、わかりやすいかもしれません。
Point③:「提案力」
3つ目のスキルは、「提案力」です。
実は、お客様想いのウェディングプランナーは「傾聴力」と「洞察力」だけが優れている訳ではありません。
その2つがあったうえで「提案力」も必要になるのです。
100組のカップルがいれば、100通りのご要望があります。
お客様との打合せを重ね、対話していく中で、そのお客様ならではのご提案が必要となります。
それが結果として、オリジナルの演出に繋がっていくため、先程の100組いたら100通りのご提案ということになるのですね。
お客様ごとに理想とする結婚式のイメージは一律ではありません。
ウェディングプランナーは、お客様のそのイメージをまずは言語化して共通認識を持つことからはじめ、言語化した理想を形にしていくために、お客様を理想を実現するための「提案力」が求められます。
ウェディングプランナーに求められるスキルが身につく進路とは

今回は、「ウェディングプランナーに必要な3つのスキル・能力」について、お伝えさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
ウェディングプランナーならではの「傾聴力」、「洞察力」、「提案力」は一朝一夕で身につくものではありません。
ウェディングプランナーとしての経験が豊富で、実績のある先生のもとで学ぶことが、ウェディングプランナーの第一線で活躍するためには重要になります。
ウェディングプランナーを目指そうと思うと専門学校を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、
実は短大のほうがウェディングプランナーを目指すのに良い環境だということをご存じですか?
埼玉女子短期大学では、ウェディングプランナーとして活躍するために必要なスキルはもちろん、ウェディングについての専門知識、また語学などウェディングプランナーとして活躍するために必要となる幅広い勉強をすることができます。
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ウェディングプランナーにとって「観察力」も必要なのですが、
ここでご説明する「洞察力」とは、
観察で得た情報から、物事の本質や背後にある意図・原因を推測・理解する力
のことをいいます。