進路を考える時に、高校生の方が直面する壁として、「親への相談」があると思います。
親と進路について話すことは進学・進路を考えるうえで避けて通れません。
奨学金を借りながらアルバイトをして進学する方もいるかもしれませんが、
それでも親に何も話さないという高校生の方は少ないと思います。
しかし、親に進学・進路のことを相談しても否定される、そもそも仲が悪く相談できる関係ではない、という方もいると思います。
今回は「親への相談」をどう対処するかについてご紹介します。
目次
結論:最優先は自分の意思です
進学・進路は自分の人生の一部
進学・進路を決めるのは自分の人生の一部です。
また進学・進路は将来どうやって生活していくかの「手段」なので、進学・進路を「目的」にしてしまうことで親と意見の食い違いが発生します。
- とりあえず大学に行くべきと押し付ける「親」
- 具体的にやりたいことがあるから短大に行きたい「自分」
進学・進路を「手段」と考えたときに、より将来のことを考えられているのは自分ではありませんか?
学費を出してもらうから親の意見を聞かないといけない・・・と思っても、
奨学金を借りて自分で進学をするという選択肢もあります。
2025年度からは返済の必要がない給付型奨学金の対象も広がるのでより進学しやすい環境ができますので、親に言えなくて悩みすぎず、自分の意思を最優先にしてくださいね。
進学・進路は親がするわけではない
進路を決めて進学するのは親ではありません。
親は学費を出してくれたり、生活のサポートをしてくれる協力者ではありますが、
あなたの人生を進める「当事者」ではありません。
学校生活を送るのも、就職活動をするのも、その後仕事をするのも自分です。
親と相談することももちろん大切ですが、親にわかってもらうよりも叶えたい進学があるのであれば、奨学金やアルバイトをしてでも実現はできますので、悩みすぎて不本意な進学、進路を選ばないことがとても大切です。
進路を親に言えない理由
そもそも希望の進学先が決まっていない
親に「進路どうするの?」と聞かれても、何もやりたいことがないから進路も考えていない、決まっていないから相談できない・・・というパターン。
だからといって親に言われたとおりに従って進路を決めてしまうと入学した後に後悔しますので、
必ず自分の希望は出すようにしましょう。
進学・進路の希望の違い
- 親「とりあえず大学に行きなさい」
- 子「学校に4年間行くより早く働いて稼げるようになりたい」
短大進学を希望する高校生の方からよく相談を受ける内容です。
先ほども触れましたが、進学・進路は将来どうやって生活していくかの「手段」なので、進学・進路を「目的」にしてしまうことで親と意見の食い違いが発生します。
そのため、親が大学を手段として進める理由をはっきり聞いてみるのがおすすめです。
親と相談できる関係性ではない
進学・進路について相談する以前に親との仲が悪く、相談できる関係性ではない、
相談しても学費を出すなどサポートしてもらえない、
ということであれば奨学金やアルバイトを活用して自分で進学する選択肢もあります。
ただ、これはよほど関係が悪い場合の手段でもあるので、
少しでも話ができる関係性であればちゃんとお話しすることで、
進学に後ろ髪をひかれることがなくなり気持ちよく進学ができますよ。
進路を親に相談するためのテクニック
自分の意見と意思を整理する
親と相談するときに「なぜその学校に進学したいか」は明確に説明できるようにしておきましょう。
「ウェディングプランナーになりたい、だからこの短大に行く」と相談するのと、
「将来何がしたいかわからないけど4年は通学したくないから専門学校に行きたい」とでは説得力が違います。
「とりあえず大学に行ってからでもウェディングプランナーになれるのでは?」と言われた場合に備えてあえて短大を選ぶ理由、専門学校を選ぶ理由もあわせて説明できるようにしておくのがよいです。
感情ではなく理由で説明する
「この学校に行きたい!」といっても理由がなければ親は聞いてくれないでしょう。
感情だけではなく理由を一緒に説明すると、親も話をきいてくれるかもしれません。
- なぜその学校に行きたいのか
- 行って将来どのような道を進みたいのか
- 行った結果どうなれるのか
これらをあらかじめ書き出してから親と相談することをおすすめします。
進路を親に否定されたときの対処法
少なくない数の高校生の方が親に進学・進路について相談できないだけでなく、相談はできたけど相談した結果希望の進路を否定された経験があるのではないでしょうか。
その場合はまずなぜ否定されたのか、その理由を考えてみましょう。
もしそれが「大学に行かないと後悔する」という抽象的な内容であれば改めて希望の学校、進路に自分が行く意味を少し時間をおいて話してみましょう。
それでも否定される場合は友達に相談して気持ちや話の内容を整理する、
高校の先生に相談して親を説得する方法を一緒に考える、親と話す場に同席してもらうなど、
第三者の力を借りることも考えてみましょう。
親も意地になって否定しているだけ、という場合もあるので、
「親と自分」という構図ではなく、「親と自分と第三者」という形すると、
説得できる可能性も高くなりますよ。
説得できないのであれば一緒に学校を見に行くのも手
話し合いだけでは解決しそうにない・・・・
ということであれば、保護者の方を連れて希望する学校を見に行くのもおすすめです。
キャンパスを見たり、学校の職員と話してみることで親の意見も変わるかもしれません。
進学・進路を否定するのは「知らないから、理解できていないから」という理由もあるかもしれません。
自分の言葉で説得できなさそうであればオープンキャンパスに一緒に来てもらうこともかんがえてみてくださいね。