短大進学について調べていると、就職に強い、専門的な授業が受けられるなど、
いい面ばかりを見ることが多く、デメリットはないのかな?
と不安になる方もいるのではないでしょうか。
結論からお話しすると、短大進学にもデメリットはあります。
ただ、これは短大だけに言えることではなく、4年制大学、専門学校に進学する際にもデメリットは存在します。
今回は短大に進学すると後悔する?進学先として大丈夫かな?といった疑問にお答えします。
目次
なぜ短大に進学すると後悔すると言われるのか
ネットで検索したりSNSを見たりすると
- 短大に進学して後悔した
- 短大に進学しても意味がない
- 短大なら大学か専門学校のほうがいい
というネガティブな内容が多くみられます。
短大はよく言えば大学と専門学校のいいところを持っている学校といえますが、言い方を変えれば中途半端とも思われがちです。
実際、短大に進学することによるデメリットも存在します。
短大進学のデメリット
4年制大学よりも忙しい
短大は2年制を取っている大学が多く、2年制の場合1年生で授業に慣れたらすぐに就職活動が始まるので、4年制大学よりも時間がなく忙しいのがデメリットとして挙げられます。
就職活動が終わるとあまり時間もなく卒業となるので、最後の学生生活の時間が短くキャンパスライフが物足りない・・・と感じる場合も。
4年制大学の学生が4年間で行うスケジュールを、短大の学生は2年間で行うことから、年間通して忙しい日々を過ごすことになるかもしれません。
学べる科目に限りがある
短大は4年制大学よりも短い期間で卒業することから、授業も就職に直結しやすい専門性の高い授業が多く、4年制大学よりも学べる科目に限りがある、また受けられる授業数も少ないです。
4年制大学は4年間授業を受けることから教養科目、専門科目それぞれ用意されている授業数が多く、より多くの授業を受けられますが卒業までの学費が高くなります。
一方で短大は学べる科目に限りがある、受けられる授業数が少ない一方、卒業までの学費が安いというメリットもあります。
募集条件が「大卒」の企業に応募できない
短大は「短期大学」なので大学と同じ分類ですが、企業は「大学卒」と「短大卒」で募集を分けていることがあります。
企業が出している求人票の応募条件に「4年制大学卒業以上」「大卒以上」という文言がある場合、短大に在籍している学生は応募ができません。
ただ、近年企業は人材不足や少子化などの影響もあり応募する側の売り手が有利な売り手市場であること、また社員数が今後減っていく可能性があることから多くの選択肢から人材を採用したいということから、こうした制限を設けている企業は減ってきています。
そのため短大に入学したからといって就職に不利になるとは必ずしも限りません。
短大進学のメリット
一方で短大を選ぶことのメリットもあります。
学費が安い
短大は4年制大学よりも卒業までの期間が短いことから、卒業までにかかる学費が4年制大学よりも安いです。
そのため、親に経済的な負担をかけたくないが、もっと勉強がしたいという方でも進学ができるのが短大を選ぶ大きなメリットです。
早くから働き始められる
短大は4年制大学よりも早く卒業して社会で働き始めます。
そのため同年代で4年制大学に進学した人よりも
- 早くから収入が得られる
- また早くから活躍して昇進できる
- 早くからキャリアアップのための転職ができるようになる
など、4年制大学を卒業するよりも早くから社会人としての活躍できるのも短大に進学するメリットです。
大学よりも就職などの支援が強い
短大は大学よりも学生数が少ないため、学生生活、授業、就職活動のサポートが手厚いのが特徴です。
4年制大学は4年間の学生生活の自己管理と計画的な活動を経て就職までを自分で行う必要がありますが、短大は自己管理できる自信がなくても細部まで大学側がサポートしてくれるので、就職や卒業まで安心感があるのがメリットの一つとして挙げられます。
就職に強い
4年制大学は教養や学術的な授業が多い半面、短大は就職を見据えた実践的な授業が多い、また学生数が少ないので就職課によるサポートが手厚いなど、就職に強い特徴があります。
4年制大学の就職課は学生数が多く書類添削や面接練習も予約制を取るなど限りがあるのに対し、短大はいつでも制限なく、長時間サポートを受けることができます。
そのため最終的な内定はもちろん、就職活動中の不安が軽減されるのも、短大のメリットです。
短大進学にはデメリットを上回るメリットがある!
短大進学は
- 4年制大学よりも忙しい
- 学べる科目に限りがある
- 募集条件が「大卒」の企業に応募できない
といったデメリットがありますが、
- 学費が安い
- 早くから働き始められる
- 4年制大学よりも支援が強い
- 就職に強い
といったメリットもあります。
- 将来ウェディングに関係する仕事がしたい
- エアライン業界で働きたい
- ホスピタリティの高いスキルを身に着けたい
というように、明確に将来の目標を持っている高校生はむしろ短大を選びます。
一方で明確ではなくても「ウェディングに興味がある」という理由でももちろんOKです。
短大は専門学校よりも進路の軌道修正がしやすいですし、大学よりも就職、仕事を見据えた実践的な授業が多いので、就職を重視するのであれば短大への進学で後悔はしません。
学費が抑えられる、早く働き始められることで経済的なメリットが得られるのが短大の特徴でもありますので、デメリットとメリットを比較したうえで進路を考えてみてくださいね。