進学先に専門学校を考えている方、「専門学校は勉強内容が合わなかったり、別で勉強したいこと、興味がある分野が見つかった場合は学校を辞める必要がある」ということをご存じですか?
専門学校は「特定の分野についてじっくり学べる」というメリットがありますが、
- 専門分野や資格の勉強以外ができない
- 仕事に活用できる「スキル」が身につかない
- 将来の選択肢がしぼられる
といったデメリットも存在します。
今回は本当に専門学校への進学でいいのか悩んでいる方に向けて、専門学校に進学するデメリットや進路選びのポイントをご紹介します。
目次
やりたいことが変わったら専門学校をやめる必要がある?
まず結論からお話しすると専門学校に進学した後にやりたいこと、勉強したいこと、興味があることが変わった場合は専門学校を辞めないと路線を変更することはできません。
例えば、医療事務の専門学校に入った後に、コスメについて勉強したい、美容部員に興味が出た場合、医療事務の専門学校では勉強ができません。
コスメの専門学校に入りなおすなど学校を変える必要があります。
専門学校の授業の仕組みにある
なぜ専門学校をやめる必要があるのかと言いますと、専門学校の学校の仕組み、授業の組み方の仕組みにあります。
先ほどの医療事務の専門学校で例えると、医療事務の専門学校では医療事務の試験の合格を目指して、合格するまでのスケジュールから逆算して授業を組みます。
専門学校側が受ける授業をすべて決めるため、「空いている時間にコスメの授業を受ける」など、大学や短大のように自分で履修を組むという仕組みがありません。
組まれる授業も「医療事務の試験合格のための授業」ばかりになるため、医療事務の勉強のみを重点的にすることはできても、他の分野の勉強や教養は学ぶことができません。
そのため、コスメに興味が出た場合は「コスメの専門学校」に行く必要がありますが、「コスメの専門学校」に再入学した場合医療事務の勉強はできません。
「やっぱりコスメの勉強合わなかった!医療事務を目指したい!」と思ったらまた改めて専門学校を変える必要があります。
興味があることが多い人に専門学校は合わない
専門学校はあくまで「1つの分野だけを学校主導で勉強したい」という人が行くのには合っていると思います。
自分で考えたり選択しなくても言われたとおりに授業を受ければ検定や資格の合格に近づくことができます。
しかし韓国にもコスメにも、観光にも語学にも興味があるといったように、興味がある分野が多い、熱中するものがコロコロ変わるといった人には専門学校は合わないでしょう。
興味があることが多い人には短大がおすすめ
短大は大学よりも専門学校に近い授業があり、専門学校でも目指せる資格を同じように目指すことができます。
一方で専門学校と違い授業を自分で組むため、医療事務よりもコスメに興味が出た場合は次の履修登録のタイミングで受ける授業を変えるだけで路線変更ができるたため、興味に応じで学校を辞める必要もありません。
専門学校と同じように2年で卒業できるので学費も大学より抑えられ、早く就職することができます。
短大が専門学校よりおすすめのポイント
興味に合わせて自分で授業を組める
専門学校は学校が受ける授業をすべて決めてしまうので自由度はありませんが、短大は大学なので、受ける授業は自分で決めます。
そのため様々な分野の授業を受けることができますし、空き時間なども自由に自分で決められるので、キャンパスライフの自由度、楽しさが違いいます。
空いている時間にサークル活動やイベント、アルバイトを行ってもいいですし、受けたい授業をたくさん受けるという時間の使い方もできます。
仕事に役立つ「スキル」が身につく
専門学校は資格取得を目指す学校なので、「資格」は取れても仕事に必要な「スキル」は勉強することができません。
例えば美容師になりたくて専門学校に入学しても、美容師の資格は取得できても美容師として働くのに求められる「マナー」「ホスピタリティ」「PCスキル」は学ぶことはできません。
資格取得だけでは学ぶことが出来ない「スキル」が仕事をする上で必要になりますが、「スキル」について勉強していないので就職した後に苦労するのです。
これは4年制大学にも言えることで、学問として勉強し知識は身に着けられますが、仕事、実務に活かせる「スキル」は身に着けられません。
就職後、研修で身につけることになりますが、短大を卒業した学生はすでに「スキル」が身についているので、他の学生が研修を受けてる間に先に実務で活躍することができます。
このように、就職にすぐに活用できる「スキル」が身につくのが短大の良いポイントです。
将来の選択肢が広がる
専門学校は1つの分野にしぼりこみ、その分野の勉強だけをする、資格の取得を目指すので卒業後の選択肢が限定されてしまいます。
一方、短大は専門分野をしぼることなく、自分で自由に選ぶことができるので卒業後の選択肢が限定されません。
学生のうちに勉強したいことが変わっても、入学後と卒業時に目指す進路が変わっていても柔軟に対応できる環境があります。
業界問わず活用できる「スキル」も身についているので将来転職するときにも役立てることができますので、卒業時はもちろん、その先の将来の選択肢を広く持ちたいのであれば短大がおすすめです。
専門学校だけでなく短大も視野に入れてみませんか?
専門学校は
- やりたいことが変わったらやめなくてはいけない
- 資格は取れても「ビジネススキル」は身につかない
- 将来の選択肢が限定されてします
といった特徴があります。
一方で短大であれば、
- やりたいことが変わったら授業を組み替えるだけ
- 資格も取れて「ビジネススキル」も身につく
- 将来の選択肢が広がる
など、同じ2年生の学校でも専門学校のデメリットをフォローできる環境があります。
ただし、短大では取得できない資格もありますので、その場合は専門学校に進学することになります。
しかし事務職など業界に関係なく需要がある職種や、医療事務など短大でも資格取得ができる職種に興味があるのであれば短大で選択肢を広げるのもおすすめなので、進路を考える時に短大も選択肢にいれてみませんか?